ブログ・馬鹿ラッチ

アクセスカウンタ

zoom RSS 「海辺のカフカ」と「地獄の黙示録」。

<<   作成日時 : 2005/03/30 01:54   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

少年カフカ」を読んでいて、2、3わかったことがあった。まず、空中から魚やら何やらが降ってくるシーンは映画「マグノリア」からの引用か、と思っていたら(他の多くの読者もそう思ったらしい)、村上氏曰く、古くは聖書にも載っている割とスタンダードな話なんだそうだ。そんなわけで、あのシーンは別に「マグノリア」からの引用ではない、ということが判明。それに、僕も「世界丸見え」か何かを見て知っていたのだが、これは実際に自然現象としてあるらしい。つまり、海の上で起こった竜巻が海面近くの小魚を巻き上げて、その巻き上げられた魚達が、海から結構離れた内地まで運ばれ、落下してくるのだ。こういう現象は大昔の人々に取っては、まさに「神の所業」としか思えなかったことだろう。聖書の記述も案外こうした自然現象が元になっているのかもしれない。

2つめには、下巻に出てくる「圧倒的な偏見をもって断固抹殺するんだ。」というセリフを読んで、僕は思わず映画「地獄の黙示録」を連想してしまったのだが、これはほんとうに「地獄の黙示録」からの引用なのだそうだ。村上氏は、この件を指摘した読者に対して「僕はこの映画の圧倒的ファンだ。」と答えている。ちなみに「地獄の黙示録」では"terminate・・・・with extreme prejudice"と言っているらしく、この"with extreme prejudice"(極端な偏見を持って)という言い回しは日常生活に於いて決して使われるものではなく、かなり観客をドキリとさせるらしい。

で、よくよく考えると両者のストーリー展開にも共通点がある。どちらの話にもエディプス・コンプレックスを克服する、といった側面がある。「地獄の黙示録」においては、ウィラード大尉が王であり、父親的存在でもあるカーツ大佐を殺すシーンがあるし、「海辺のカフカ」においても、カフカが父親的存在であるジョニー・ウォーカーを殺す。そして、殺された両者は、自分が悪というものに全く無抵抗な存在になり果て、内心、殺されることを願っていた、という点も類似している。

・・・やはり人間の内面に深く立ち入ろうとすると、おのずとストーリーも似てきてしまうものなのだろうか? 両方の作品とも、エディプス・コンプレックスのみを題材として取り上げてる訳ではないのだが、それでも両方の作品において、物語を読み解くかなり大きな鍵の役割を果たしているのは間違いない。


う〜ん、それにしても、父親を殺して、母親と通ずる、ねぇ(笑) 僕の中にも潜在的にそんな欲望があるのかな? ・・・考えるのを止めよう(笑)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「海辺のカフカ」と「地獄の黙示録」。 ブログ・馬鹿ラッチ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる